辰年の米国株総復習:66兆元の暴落からAI「4兆元クラブ」の台頭まで
2月16日の公休日が終了し、乙巳蛇年の米国株式市場は正式に幕を閉じました。2025年1月29日から2026年2月14日まで、ナスダック指数は累計14.26%上昇し22,546.67ポイント、S&P500指数は12.66%上昇し6,836.17ポイント、ダウ平均は10.37%上昇し49,500.93ポイントとなりました。三大指数は世界の主要株価指数の中で中位のパフォーマンスでしたが、その内部の構造的な分化と資産価格の激しい変動が、蛇年の資本市場の核心的な特徴となりました。
米国株式市場内部では「テクノロジー-伝統」という明確な二元構造が見られ、AIコンピューティングパワーチェーンと金鉱株が世界をリードしました。メモリ大手三社のウエスタンデジタル、Micron Technology、Seagate Technologyはそれぞれ495%、368%、333%の大幅上昇を記録し、最大の勝者となりました。金鉱株のKinross Gold、Newmont、Barrick Goldもいずれも226%超の上昇となり、COMEX銀(150.21%)、金(82.97%)の急騰と共鳴しました。一方、消費関連株は、中国事業の転換点を契機にHerbalifeが150%上昇したのみで、市場の成長性追求の極致を浮き彫りにしました。
2025年4月2日、トランプ政権が予想を超えるグローバル同等関税政策を打ち出し、S&P500は2日間で10.53%急落、市場価値が6.6兆ドル消失、ナスダックとラッセル2000はテクニカルベアマーケット入りとなりました。しかし、政策が急転したことで市場は歴史的なリバウンドを演じ、4月9日にはナスダックが単日12%急騰、S&P500がほぼ10%上昇、ダウ平均が2,900ポイント上昇しました。その後、AI大手が主要な推進力となり、Nvidiaの時価総額は4兆ドル、5兆ドルを相次いで突破し、イギリスとフランスの株式市場の合計を超えました。AppleとMicrosoftは一時的に「4兆ドルクラブ」入りし、Oracleは受注増加でEllisonが世界一の富豪となりました(その後株価は40%調整)。
AIが年間を通じて主軸となったものの、テクノロジー大手の独占に対する市場の警戒感は日増しに強まりました。2026年初頭、Amazon、Google、Microsoft、Metaは合計6,600億ドルの資本支出計画を発表し、「軍拡競争」の逆風を招きました。Amazonは8連続下落でベアマーケット入り、Googleは「百年債」の発行計画で資金調達、Microsoftはクラウド事業の減速で下落し、Metaのみが広告ROI改善で堅調に推移しました。同時に、Goldman SachsやCaterpillarを代表とする伝統株が逆風高騰し、資金が景気循環セクターにシフトし始めたことを示しました。医療大手Medlineの62.6億ドル規模IPOとWalmartのNASDAQ上場も、市場の多様化傾向をさらに裏付けました。
2026年の展望として、Morgan Stanley、JPMorgan、Goldman Sachsの三大投資銀行の見解は大きく分かれています。Morgan Stanleyは楽観的にS&P500が7,800ポイントに達すると予測し、小型株、景気循環株、金融・工業セクターに注目、利益成長、AI効率向上、政策支援でブルマーケットが継続すると見ています。JPMorganは「構造的ブルマーケット」下のK字分化を指摘し、S&P500のターゲットを7,500ポイント(利下げなら8,000ポイント)とし、TMT、公益事業、防衛株のオーバーウェイトを推奨。Goldman Sachsは後半の経済減速リスクを警告し、上半期は景気循環株が優勢だが、全面的なローテーションの余地は限定的としています。
乙巳蛇年、米国株式市場は関税ショックの深淵からAI狂騒へ、「セブンジャイアンツ」の独占から伝統株の逆襲まで、資本市場の氷と火の物語を演じました。金・銀の急騰と原油・ドルの下落は、世界的な資産配分の大きな再構築をより鮮明にしました。馬年を展望すると、AIは引き続き成長の旗手となれるのか、伝統産業は「集中度トラップ」を打破できるのか、政策と利益の綱引きが市場の次なる転換点を決定するでしょう。
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